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木灘日記

日記を書きます。

多様性の許容 - 『スパイダーマン: スパイダーバース』

 


映画『スパイダーマン:スパイダーバース』予告3(3/8全国公開)

スパイダーバース【限定生産・普及版】

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今日も映画に行ってきたぜ! 天気予報も見ずに予約を入れたせいで、雨が降るなか自転車でな!

家を出る直前まで外の様子を確認しなかったのがまずかった。バスや電車じゃもう間に合わない時間になっていて、自転車で行くしかなかった。行きも帰りもずぶぬれで酷い目にあった。

金曜の飲み会の後遺症と、ここ一週間ばかり続く背中から肩にかけての強烈な筋肉の凝りのせいで昨日今日と体調と精神の具合がいまいち優れない。金曜から今日までジョギングにも出ておらず、食事はレトルトとインスタントと菓子を食ってばかりで不調に拍車をかけている。

正直行くのを止めようかとも思った。しかし、元々今日予約をしたのはサービスデーで料金をケチるためである。行くのを止めると本末転倒だ。映画を観るくらいの金はあるが、僕は貧しい人間なのだ。無駄な金を使いたくない一心で小糠雨のなか自転車を漕いだ。

これまでも映画を予約したら当日雨だった、というケースは何度も経験しているのだからいい加減学べよと自分でも思う。

んで、『スパイダーバース』。僕はマーベル作品をマーベル好きの知人にくっついて偶に観に行くくらいで、観たからといってキャラクターや物語もすぐ忘れるし、原作も読んだことがない。

そんな体たらくのくせになぜスパイダーバースは観に行ったのかというと、これも確たる理由があって行くことにしたわけではない。一ヶ月くらい映画館に行ってないなと何となく思ったのと、Twitterで何となく評判が良いみたいだったから、くらいのノリだ。

昨日グリーンブック観たやんけ、と言われそうだが、予約した順番が逆だったので、グリーンブックが公開されていることに気付いて先に予約をしていたらスパイダーバースは観ていなかったかもしれない。

何となく観に行った割に、結構しっかりと楽しめたと思う。スパイダーマンヴィランとの集団戦はアニメで有ることを活かしてバキバキにド派手な映像効果で目に楽しいものだったし、平行世界のスパイダーマンたちが集まるというお祭り映画っぽさのある設定でありながら、マイルスという新しいスパイダーマンの誕生物語としてもかなり丁寧に作り込まれたプロットで良かった。

オリジナルと全く異なる特徴を備えた平行世界のスパイダーマンたちが出てくるのは、まんま多様性の許容を意図するものであり、地元の友人たちから離れて嫌々進学校へと通い、父親から選択肢はないと言われたマイルスが大いなる力を手に入れることで選択肢を与えられないままヒーローとしてやっていかざるを得なくなり、仲間との関わりの中でやがて運命としてそれを受け入れ、自らの個性の象徴であるデザインをスーツに描き加えて独り立ちするというプロットの強さがな……などとと言い出したらきりがないし、別にそんなことを語りたいわけでもない。

そういえばホームカミングも良かったな。でもアクションが激しすぎるとやっぱり動体視力の問題が……。