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木灘日記

日記を書きます。

甥は盆踊りというものに行ったことがないらしい

近所の神社で御祭禮をやっているらしいというのを町内の掲示板で見かけたものだから、散歩がてら寄ってきた。

以前は同時に盆踊りも行われていたらしいのだが、ここ数年はそちらは開催されていないのだと言う。
御例祭も昨年までは神事のみを行うに留まっていたようだが、今年は神社側が屋台の復活を大々的にアピールしており、さほど広くない敷地内の駐車場スペースには屋台が20軒ほどぎっしりと軒を連ねて大層な賑わいだった。

もうずっと祭りなんかの屋台で物を食べた記憶がなく、食べたいともあまり思っていなかったのだが、朝から殆ど何も食べずにいたことと、なんとなくご時世的に中々ない機会だなという気持ちがあり、たこ焼きを買って食べてみることにした。

20分ほど並んで手に入れたたこ焼きの味はまあ、屋台のたこ焼きはこんなもんだよな、という感じで、美味しくもなく、不味くもない……というには結構不味い寄りの、まさしく丸い形をしたソース味の小麦粉の塊であった。

縁日の屋台の食べ物を避けていたのは衛生的な問題だけでなく、食べたあとの気分が差し引きちょっとマイナスになるからだということも思い出したりした。縁日では賑々しい雰囲気のなかで何か食べたいな、何を食べようか、みたいなことを考えながらあちこち覗いているときが一番楽しい。

店主からソースで汚れた軍手でもって手渡された釣り銭の千円札にはっきりとしたソースの染みを認めて、これでまた当分縁日の屋台でものを食べなくて平気になったな、と思った。

人の多さも尋常ではなくなってきたし、さあ帰るか。