iPhoneSE2を待望す

インターネットの海を彷徨っていたら、僕の愛するiPhoneSEの新型が発売されるという噂話を見かけた。

コンセプト動画などという良くわからないものがどこぞから発表されているらしい。どうせ英語だしスペックにも興味はないので観てはいない。それに正式な発表というものではないようだ。こういった話題は結局ガセであることも多いようだから、今のところ話半分位に思っている。しかし、これが本当だとしたら大変すばらしい事だと思う。

僕は正直なところ新型のiPhoneSEなど発売されないだろうと思っていたし、まだ思っているので、この先も数年は引き続きSEを使い続けるつもりでいる。もし今すぐ壊れたとしても僕は新機種ではなくSEをまた買い直すことだろう。それくらい気に入っている。

iPhoneSEは他の機種と比べて固有のファンというものが多いのでは、と思う。小型でそこそこの性能のSE。性能とサイズ感のバランスが良く、妙にしっくり来るのが良い。SEユーザーは皆同じような感想を持っているのだろうか。別に技術の発展とは機械の小型化によって量れるものであり、小さいとは即ち良いことなのだ、というつもりはないのだが。

最新機種が徐々にでかくなっているのも、メールや電話といった他人との通信のための機器という古い枠組みはとうの昔になくなり、写真や動画を撮影したり、ネットで動画鑑賞や調べものをしたりなど、画面が大きいことが利点になるような用途で所持する人間が増えているということを意味するのだろう。

若い世代ではパソコンを触ったことのない人々も多いと聞く。携帯用通信機器は技術の発展によって小型化を既に通り過ぎてしまい、複合的な目的に最適なサイズを探って大型化をはじめたのだと思う。

僕はそのムーブメントに乗らない。というか、乗れていない。しかし、今もSEを愛用する理由はすぐに複数挙げることが出来る。たとえば僕の手は小さく、片手で操作するにはSEが限界であるし、下半身は太くパンツのサイドポケットはいつもはち切れそうで余裕がない。小心故に破損や盗難、紛失を恐れて尻ポケットに入れることもせず、しかし手持無沙汰になるとすぐ触りたくなるので鞄の類には入れたがらない、などなど。

今使っているSEで不便を感じる事があるとすれば、記憶容量くらいか。それも今となっては解決してしまったけれども。

以前5からSEに変える際、記憶容量の一番少ない16GBのヤツを選んだ。SEは他のモデルと比べると比較的安価ではあったが、それでも僕のように貧しい人間にとっては高価なものである。そして僕はどうせ携帯に対したデータなど入れないだろうと、高をくくっていたのだ。

まさかOSやら基本的なシステムファイルだけで6GB近く使うとは思わなかったんだよな。というか、アホなので16GBという表示を見て全部好きに使えるもんだとばかり思ってた。少し前まで容量は常にカツカツでシステムアップデートすら出来なくなったのには驚いた。それから色々調べてシステムファイルをだいぶ減らせることを知って試したら、余裕ができました。

しかしそれまでに色々な写真を消してしまった。容量を気にせず写真を撮りたいとは思っているから、次に交換するか、もしくは本当にSE2が発売されることがあったら、今度は記憶容量の一番多いものにしようと思う。