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木灘日記

日記を書きます。

春近く、巡礼の機運高まる

3月もこれで半分終わりか。ここしばらくは転職というよりも先も定めずただ仕事を辞めてサンティアゴ巡礼に行く妄想ばかりをしている。

月半ばで退職をすると保険料を会社と折半して払うという面倒な手続きが発生するらしく、辞めるなら月末なのだということを知った。そうだな、5月末に仕事を辞めることにして、出勤は4月末までかGW明け少しくらいであとは有給を完全消化してやろうか。

そうすると巡礼に出かけるのはGW明けくらいが良いだろう。しかし、どうも5月末頃から両親が一週間ほど旅行へ行くのだという話がある。そして、そのあいだ僕にペットの世話をして欲しいと言っている。両親は僕が仕事を辞めようとしていることは知らないので、こちらの家までペットを連れてこようとしているのだ。

サンティアゴ巡礼には幾つかルートがあるのだが、僕は行くとしたら約800kmほどのルート(フランス人の道、という)を歩くつもりでいる。だいたい1ヶ月くらいの期間は必要となるそうだ。GW明けから出発して両親の出発までに戻るまでと考えると、えーっと、20日くらいしかない。

……無理では?

800kmを20日、単純計算で1日40km歩く必要がある。フルマラソンとほぼ同距離だ。これは歩くとして現実的な距離なのだろうか。いまいちピンと来ないが、相当無理があるだろう。絶対に無理ではないかもしれないが、「かなり困難~ほぼ無理」に近いと思われる。

中学に入ったばかりの頃、学校の狂った行事に50kmほどの距離を歩くというものがあった。その時は何も考えず序盤で飛んだり跳ねたり走ったり、友人たちとふざけていたことも影響して、帰りには全身がバラバラになるかと思った記憶がある。途中、駅前のマクドナルドに寄ったのだが、帰る際に椅子から立ち上がろうとして尻を椅子から浮かせることが出来なくて本当に焦った。

あの時よりちょっぴりマシな距離を20日続けて? 我ながら正気を疑う検討をしているんじゃないか?

最近、走る距離を少し増やした。これまで5.5kmだった距離を7.5kmへ。運動や健康への意識が向上したわけではなく、5.5kmのコースに飽きてきたというだけなのだが。間違いなくこれまでの人生で最も肉体が運動に適応している状態と言えるだろう。

しかし、と思う。それでも1日に40kmは厳しいだろう。現実的な落とし所を考えなければならない。

……落としどころ? そもそも僕の今の心理はどうなっているんだ? 仕事を辞めたいがあまり、仕事を辞めるための口実に巡礼を用いてはいないだろうか。確かにその一面はあるかもしれない。だが、今の仕事を続けても僕はいずれ死ぬだろう。30代を超えられない可能性がそこそこあると自分で思う。そして巡礼はもう7,8年前から望んでいることなのだ。

だから考えなければならない。限りなく現実逃避に近い妄想を、現実的な、地に足ついた落とし所に着地させるのだ。

流石に4月末に自由の身になって、6月の両親の帰国を待ってから巡礼に出るというのは間が空きすぎる。行くならばやはり5月だろう。バスや電車を用いて、800km全て歩けなくても良い。

さて、色々と調べ始めるか。