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木灘日記

日記を書きます。

仕置人デンゼル・ワシントン - 『イコライザー2』


デンゼル・ワシントン、良いよな。

前作が2014年で今作が2018年公開と考えると一気に老けたような感じがしたけど、調べたら現在64歳とのことで。え? マジ? うそー! 全然見えなーい! などと僕の中のギャルがお世辞風マジ驚愕の声を上げたりする。

アクションはジャンルとしてあまり好きではないが、イコライザージョン・ウィックあたりのアクションは例外的に好んで観る。たぶん、主人公側が感情をほとんど露わにせず敵を殺していくからだろう。派手なアクションに派手な感情のぶつかり合いが加わると暑苦しい感じがして、すぐ食傷気味になってしまう。感情的な暴力、というものが苦手なのだ。

ジョン・ウィックキアヌ・リーブス扮する殺戮マシーンが無表情ながら派手&スタイリッシュに敵を殺して回る殺陣的な戦闘であるの対して、イコライザーは必殺仕事人というか、職人的な冷静さ・冷徹さでミニマルに敵を仕留めて行く感じで、どっちかといえばイコライザーの方がより僕の好みだと言える。

んで、今作も全然悪くなかったし退屈せず観られたんだけど、やっぱり前作の方が話の筋としてハッキリして面白かったよな、とは思った。

前作は一般人に溶け込んで平和な日常を送っていた元特殊工作員が、ちょっとした事件をきっかけに再び裏の世界に舞い戻る復活劇として良く出来ていたし、敵がロシアンマフィアの組織丸ごととスケールとして大きかったのに対して、今作は既に闇の仕置人として絶賛活動中であるためドラマ性が弱くなっており、更に敵も元同僚数人という具合で全体としてのスケールダウン感が拭えなかった。

しかしそれでもやはり未来予知レベルの先読みをしつつ、ストップウォッチをピッとスタートしてから敵を完全制圧するデンゼル・ワシントンは爽快だ。

あとなんか戦闘の先読みをしてるときの感じがなんかに似てるなーと思ってたんだけど、これホームズだわ。ヒュー・ジャックマンのヤツ。映像作品という表現媒体において知能の高い人間に戦闘をさせようとすると未来予知能力が備わるという知見を得た。

あとイコライザー2さ、今回amazonで400円払って観たんだよ。映画館で観ようと思ったら上映どこも終わってたから、仕方なく。映画館に1800円払うのはあんまり抵抗ないんだけど、レンタル配信で400円払うとなるとなぜか微妙に抵抗を感じるのは一体どういうことか。インターネットの無料コンテンツに毒されているんですね。

しかも吹き替え版を借りようとして、間違えて字幕版を借りてしまった。普段、海外映画は字幕でしか観ないのだが、イコライザーは一作目が面白かったので字幕と吹き替え両方で観たところ、吹替版のデンゼル・ワシントンがめちゃくちゃハマってたのだ。未見の方にはぜひ吹き替え版を薦めたいところ。