Cork

木灘日記

日記を書きます。

理屈と知識に実感が伴わないこと

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何のことか。体重だ。

僕は朝食を摂らない。更に普段は昼食も摂らない。休日に知人と会う時などは食べたりする。

朝食を食べないという人は結構いると思うのだが、朝も昼も食わずにいるという人間はあまり聞かない。少なくとも職場では僕だけだ。
昼休みのあいだ、皆が食堂へ行ったり机で弁当やカップ麺を啜ったりしているなか僕は一人本を読み、それから15分程度の仮眠を取る。今は『サカナとヤクザ』を読んでいる。

あまり覚えていないが、朝食は小学生の頃から既に食べる習慣がなかったように思う。理由は単純で、当時の僕の家庭は少々荒れていたからなのだが、まあその話は良い。
昼食は中高一貫の中学から弁当制だったのできちんと持っていっていた。僕には姉がいて、姉が学生のうちは一緒に弁当を作ってくれていた。姉が先に高校を卒業して弁当を作らなくなると、自分で簡単なものを作って持っていくようになった。メインは炒飯という名の焼き飯。醤油と鷹の爪をバカみたいに大量に入れたバカの料理だ。炒めている最中にフライパンから立ち上る蒸気の刺激は完全に劇物のそれだったが、冷えてから食べると良い塩梅だった。今食うとあんま美味しくないと思う。

それから大学に入ると友人・知人もほとんど出来ず一人でいることが多くなり、また離れた土地の一人暮らしで貧しかったこと、ゲームのやり過ぎで生活サイクルが完全に崩壊していたことなどにより、昼食を喰うという習慣がなくなった。
かくして社会人となり決まった時間に起き、ある程度決まった時間に眠るという生活サイクルを取り戻してからも、そういった食習慣は変わることなく今に至っているわけである。

そして一日一度の食事である夕食だが、適当なおかずで米を三合食ったりすることもあれば、レタスを丸ごと一個に大根1/3と茹でた鳥ササミを300gだけで済ませたり、700gくらいあるでかい牛肉を焼いてそれだけ食って嘔吐寸前を彷徨うなど、自炊と呼んで良いのか怪しい碌でもない自炊ばかりしている。気が向けばそれっぽい料理をすることもあるが、最近はあまり気が向かない。
夜にしか飯を食わず、過食なんだか健康志向なんだかよく分からない混沌とした食生活を送っているからさぞ不健康であろうと思われそうだが、生憎いまのところは嫌になるくらい健康だ。

体重は通年で65kgから大きく増えも減りもしない。短期的な落差は結構激しく、一日で3kgくらい増減したりする。運動は嫌いだが公共交通機関はもっと嫌いなので会社への片道12キロの道のりを毎日ロードバイクで往復している。そしていざという時のために帰宅後には約6キロのジョギングをする。

いざという時とは何なのか、それは僕にも分からない。いざ、という瞬間をこれまでの人生で経験したことがない。つまらない人生を送って参りました。ひょっとしたら何かあったのかもしれないが、そうだとしても気付かないうちにスルーしている。

僕はいったい何のために走っているのか。太りたくない、この中肉中背を維持したい、そんな気持ちもなくはないが、積極的にダイエットをしたい気持ちは微塵もない。健康的でありたいとも思わない。むしろどちらかと言えばさっさと死にたいくらいに思っている。思っているだけで実行は一切伴わない、嗚呼、現代社会における潜在的消極的自殺志願者の一人がこの僕なのです。なんて、明確な理由もなく走るのはある種の逃避行動だと思うのだが、それを認めるのは少々悔しい、ので、いざという時のためということにしているのである。

昔遊んだギャルゲーの主人公も同じようにいざという時のために日々運動をしていた。『家族計画』だったような気がしたのでニコニコでプレイ動画を少しのあいだ眺めてみたが、該当するシーンは見つからなかった。
記憶にあるゲームの主人公は美少女の手を引き悪漢から逃走するという、そんないざという場面が用意されていた。僕にもいつか、いざという時がやって来てくるだろうか。