「ムカつく」というフラグ - 『ゲーム・オブ・スローンズ』
ゲーム・オブ・スローンズ 第七章:氷と炎の歌 ブルーレイ コンプリート・ボックス (5枚組) [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
- 発売日: 2017/12/16
- メディア: Blu-ray
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昨日と違い今日は晴れていたが、外に出る気力がないのでゲーム・オブ・スローンズのシーズン7を全部観終わったりなどした。
つくづく思うのだが、ゲーム・オブ・スローンズはひたすらストレスと発散を繰り返してくるので、観ていると疲れる。とにかく登場人物にムカつく行動をさせ、どこかのタイミングでその人物が手酷い目にあってスッキリする、というサイクルがめちゃくちゃ多用されるのだ。
死亡フラグという言葉があるが、ゲーム・オブ・スローンズではムカつく行動がフラグであり、多くの場合それは死という形で回収される。悪行や謀略を巡らすヤツが出てくると「あっ、フラグ立ったな」と思うようになってくる。
悪行や謀略の報いが死であることは、視聴者にとって大きな快楽となり得るものだろう。抑圧と開放。悪人がなかなか死なないのも焦らしとして効果的だ。バンバン人が死んでいくが、それを許容するだけの殺伐とした世界観と豊富な登場人物がこの作品を支えている。
ただ、結構観ていると登場人物の頭が悪すぎないか? と思うことが頻繁にあるので、そういうのが気になる人にはあまり受けないかもしれない。でも大多数は「まあこんなもんか」と受け入れられるだろうし、だからこそこれだけの大ヒットになっているのだろう。
娯楽としては一級品なので、やはりゲームをやりながらの視聴が良いと思うな。適当に観て、ゲームに気を取られてちゃんと観れなかったら巻き戻したり再視聴したり、だらだらと付き合うのがオススメの視聴態度だ。