Cork

木灘日記

日記を書きます。

東海林さだお尽くしの最近

このあいだ図書館で借りた東海林さだおがやっぱり面白かったので、ネットオフで東海林さだおの本を9冊買った。どれも108円で、送料無料。

送料無料というのはいったいどのようなロジックで成り立っているのか未だに疑問である。個人で荷物を発送しようとすると小さく軽いものでも500~700円くらいはするのではないか。amazonなどもそうだが、数百円とか千円弱みたいな金額の買い物をして、その中身がSDカード一枚だろうが書籍9冊だろうが平等に送料がかからないのは不思議な感じがする。

きっと配送業者との契約が1件幾らという括りではないのだろうと思う。しかし、そうなると貧乏性である僕は出来るだけ重いものを買ったときによりお得感を感じたりなどしてしまう。ネットオフでは文庫本7冊に単行本2冊で送料無料だ。

このあいだスーパー系列のネット通販で買い物をしようとした際、ジュースをケースで買おうとカートに突っ込んだ瞬間に送料が跳ね上がって驚いた。もちろん購入は見送ることになったのだが、でかいものを送るとトラックの積載量をより多く占拠するし、重い物を送るとより運搬により多くの燃料が必要となる。実際にはこれが正しい送料の勘定であろう。

配送業者は通販サイトとの配送契約において何かしら大きな括りで金額をまとめているのだと思われるが、それはきちんとペイ出来ているのだろうか。軽いもの、重いものの割合の平均と一定期間ごとの件数予想、みたいな感じで算出しているのだろうか。疑問は尽きない。

取り敢えず文庫本から手にとって、『明るいクヨクヨ教』、『ショージ君の時代は胃袋だ』、『シーナとショージの発憤忘食対談』を読んだ。その前にも『偉いぞ! 立ち食いそば』と『誰だってズルしたい!』を読んでいたので、流石に続けて5冊連続はどうなのかと思い、今は以前読んだ『カッコーの巣の上で』の再読を始めた。白水ブックスの文庫版。ちゃんとケン・キージーの直筆による精神病者のスケッチが載っている。

東海林さだおのエッセイは食べ物ネタが多くて、確かに食べ物を発端として各地へ旅行へ出かける話(さつまあげや松茸、駅弁のやつ)が面白いのだが、オーケストラに行って「音楽よりむしろ場内の無言にプレッシャーを受けて叫びだしたくなる」とか、宝塚を観に行って最初は馬鹿にしながらも段々と乙女心が芽生え始める様とか、そういう話も滅法面白い。

上手い日本語(もちろん東海林さだおは日本人で、これは僕が使いがちな「文章が上手い」の互換表現)を読むとすっきりした良い気分になる。やっぱ家に東海林さだおを何冊か置いておくのは精神に良さそうだなと思う。 

明るいクヨクヨ教 (文春文庫)

明るいクヨクヨ教 (文春文庫)

 
シーナとショージの発奮忘食対談 (文春文庫)